二子山親方と狼雅の注目のエピソード

まもなく九州場所が始まりますね、
二子山べやの関取で部屋頭の狼雅は、
いつも優しくて紳士と評判ですが、九州場所では
新十両、新入幕と、何かと縁起の良い狼雅の番付
が、どこまで上がるのかも、気になりますね
今回は狼雅が十両昇進の時の二子山親方との
感動のエピソードについて紹介します

 狼雅の生い立ち・相撲のきっかけ

「狼雅」の生い立ちとは・
父親がブリヤート人、母親はロシア人で
住民の80%がモンゴル系である
ロシア連邦構成国のトゥヴァ共和国の
首都クズルで生まれました
母親が教員で、祖母が中学校の校長という
教員一家で幼少期には学業に厳しく育てられ
成績はトップクラスでした
レスリングや柔道の大会では優勝しており、
当時の夢は、レスリングでオリンピックに出場し、
ロシアで警察官になることでした。
それが14歳のとき、父親の住むモンゴルへ移住することになり、
父親の希望で国籍をモンゴルに変更
モンゴルでもレスリングの練習を続けていましたが、
ウランバートルの街中で「白鴎杯」の
看板を見た父親から「出てみないか」と出場をすすめられ、
2014年2月、第4回白鵬杯団体戦では大将で2位入賞
2015年2月、第5回白鵬杯で中学生の部で個人8位に入賞しました

二子山部屋の狼雅の両親や高校は?思いやりのある性格で優しくて人格者

 鳥取城北高入学・高校横綱

この白鵬杯の活躍が相撲強豪校・鳥取城北高の石浦外喜義(ときよし)監督の
目に留まり、勧誘されて日本への留学が決定しました。

しかし、当時を知る関係者は「入学当初は線が細かった」と、話していて、入学当時は

「男子部員どころか、女子部員にも負けっぱなし。
それでも毎日の稽古とちゃんこで着々と体重を増やし、
高校3年間で30キロ太りましたた。
2015年4月から、鳥取城北高校へ相撲留学して実力をつけて、
3年時の高校総体では個人決勝戦で
日体大柏高校の豊昇龍に勝ち、
外国人で初めて「高校横綱のタイトルを取得したのです

卒業後は、鳥取城北高校校長相撲部監督の石浦が紹介しだ
二子山部屋に入門し、モンゴルの象徴である「狼」
と二子山部屋親方の雅をもらい受け狼雅のしこなをもらいました

 スピード出世が幕下で低迷

狼雅は2019年初場所の序ノ口デビューで7戦全勝優勝し、
翌場所も全勝で序二段優勝。所要3場所で幕下入り。
幕下も5場所目で東8枚目まで番付を上げるなど
順調に出世したのですが、
けがもあって幕下上位につけても勝ち越し、負け越しを
繰り返しました。昨年初場所は西幕下2枚目と十両昇進に大きく
近づいたが、3勝4敗と負け越し。
「もっと気持ちが強ければ」と悔しさが

メンタル面の強化を図ろうと
「いろんな悩みを吹き飛ばす本」などを読み込んだ。

 豊昇龍に抜かれる

一方、高校横綱を惜しくも逃した豊昇龍の家系はというと、
豊昇龍の父親はモンゴルの元警察官で5人兄弟の長男。
次男は総合格闘家、三男はブルー・ウルフのリング名で
新日本プロレスのリングに上がっていたレスラーで、
四男が朝青龍だ。そんな格闘家一族に育った豊昇龍も、
5歳の頃に柔道を始め、
並行してサッカーやバスケもやっていたが、
11歳になるとレスリングを始め、才能を発揮した。
モンゴルの地方大会でも優勝し、15歳になると
朝青龍の紹介で日体大柏高にレスリング留学をするが。
ある日、両国国技館で相撲観戦した時に体が小さい日馬富士の
相撲に感動して、高校1年の途中でレスリング部を辞めて
相撲部に転向したのだ
卒業後の2017年に立浪部屋へ入門
目標とする力士は朝青龍と公言しており、
順調に番付を上げていく。
初土俵から11場所で十両に昇進し、新入幕まで15場所の
スピード出世。20歳で小結に昇進した朝青龍には及ばないが、
豊昇龍も新入幕から10場所目に22歳で三役となった

 二子山親方の狼雅への感動のコメント

2022年春場所で狼雅は6勝1敗と勝ち越しを決めると、そこからは
覚醒して一気に勝ち越しを連続していくのです。
その年の夏場所、名古屋場所、九州場所と三場所続けて
4勝3敗と勝ち越しを重ねていき念願の新十両昇進を
果たすことができたのです。
入門して4年、鳥取城北高校時代には高校横綱の栄冠に輝き、
最初はスピード出世を期待された狼雅ですが、
同年の豊昇龍には先を越されさぞかし悔しい思いをして
いたに違いない。
狼雅自身も「少し時間もかかったですね」としみじみと言うコメントに対し、
二子山親方は、
「幕下上位できつい土俵が続いた中で、
ようやく上がった」とひときわ感慨深い。

「ホッとした思いが一番。高校横綱タイトルを持って入ってきた。
すぐ上がるだろうという見方をされていたが、逆にプレッシャーに
なって彼らしさが出なかった」と狼雅をやさしく思いやったのです。

二子山親方の素敵な狼雅へのアドバイス

十両に上がった狼雅は勝ち越しを連続して一年後には新入幕を
果たしましたが幕内昇進時はさらに、感動的でした
狼雅は、
「素直に嬉しいです。これからも、しっかりもっと稽古して、
もっと強くならなきゃいけないなと感じました。
初土俵も九州場所だったので。新十両も九州だったので。
今場所も、新入幕も九州だったので嬉しいですね」

入門から5年で入幕は長かったかときかれ、狼雅は
「少し長かったと思います。でも、これからなので。
しっかり頑張ります」と答える一方で、

「先場所の千秋楽の朝、師匠の言葉が無かったら、
もしかしたら負けてるかもしれないなと。
師匠からその言葉をもらえて、気持ちも
しっかり入ったので。そこでちゃんと決めて、嬉しかったですね」

二子山親方は主役で帰ってこい

「ちょっと、いつも脇役ばかりだったので。
脇役じゃなくて、主役で帰って来いと。
ひとこと、朝。まあ、相撲のアドバイスは一切していませんけど。
それのみ。ひとこと言って、稽古場から上がりましたけど、
私は。しっかり本人が気合入ってくれたんなら、
良かったなと思いますね」

「さきほどの質問で、ちょっと本人が長かったって話をして
いましたけど。まだ24歳ですし、順調に来てるかなと思いますし。
ほかの同級生や同期生に比べると、ちょっと遅れを取ったのは
あるかもしれないですけど。まあ、まだ24歳なので、
全然早いと思っていますし。ちょっとやはり本人も、
力強い相撲なんですけども、ちょっとやはりこう、
しなやかさが無くて。筋力が硬い力士なので。体重を
増加するのにちょっと苦労しましたんで。自分の筋肉に
対して理解力が足りなかったけれど、十両入ってから
私の言う事をしっかり聞いてやっていますから、
順調に体重も増やしてやれてるなあと思いますし。
今回初巡業に出て、私の見ていない所で、一か月ちゃんと
やっていたのを報告で色々聞いていますけど。体重とかも
しっかり増やせていれば、問題なく今場所もやり切れて
いい成績が残せるかなと思っています」

二子山親方はさらに狼雅が幕下で苦戦していたことも
本人の気持ちもしっかりと理解してあげて
次のように答えていました

「幕下で少し長かったのは、やはり体がちょっと
大きくなかった、プラス、攻めが遅かった部分があったので、
そういった所で本人も悔しい思いをしていましたし。
わかっていても攻められなかったり、攻めなかった
りしていましたので。どうせ後悔するなら、
前に出て負けた方が後悔は無いですから。そういったことも
しっかり言葉でわかって、相撲にそれが出ていましたので。
そういった結果が、大勝ちは無かったですけれども、
しっかり勝って来たのかなと思います」

狼雅の九州場所に期待
  

狼雅は初土俵、新十両、新入幕と過去の記録から
見ると節目に九州場所で果たしてきています
今後も九州は成績が伸びるのではないかと期待する
ファンも多くいるはずですね
今回の九州場所では三役昇進の足掛かりになるような
成績を残せるといいですね

狼雅の弱点

新十両昇進に狼雅は、
 「もっと気持ちが強ければ」と悔しさが募った。
 「メンタルとか強い方ではない」と自身も認める中で、
   また、メンタル面の強化を図ろうと
  「いろんな悩みを吹き飛ばす本」などを読んでいたと言いますが
確かに、豊昇龍のような感情をむき出しにする力士と比べると
狼雅は真摯で穏やかに見えます
今後は負けん気を顔に出してもいいので、メンタル面も鍛えて
さらに上に上がることも考えていくことも大切
なのかもしれません

狼雅の得意の左前みつ

「自分は立ち合いから左前みつを取るのは意識しているので。
今もそうなんですけど、左前みつが取れなかったら
焦る気持ちもあるので。それはちょっとダメだなあと
思っているので。まあ、取れなくても、ちゃんとしっかり
攻めながら自分の形に持って行ける相撲を、もっと取りたい

ということなので狼雅の今後の相撲は左の前みつに
注目していくのもいいですね

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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