二子山親方が現役時代に体験した横綱エピソード!白鵬の強さと弱点とは?

令和7年の新横綱

令和6年の現在、新横綱に最短とみられているのが、琴桜と豊昇龍ですね
特に琴櫻は祖父が横綱、と父親は関脇という相撲一家のサラブレッド
として2歳から相撲を始めているんですから驚きですね。
秋場所を除き、常にふたけた勝利で安定していますので、
綱取りへの期待も大きいでしょう。また豊昇龍も父親は警察官、
叔父の朝青龍をはじめプロレスラーなど叔父は格闘家として活躍しているのです
九州場所では13勝2敗という好成績を残しており、横綱昇進への強い思いを語っています

琴桜(琴ノ若)の家系図について解説!大関琴櫻から横綱琴櫻になるために必要なものとは?

二子山親方・元・大関の雅山の現役時代

ところで、二子山部屋の二子山親方、
元・大関の雅山は平成の新怪物として大関昇進までが、
たったの12場所という凄い成績を残して
いるので有名ですが、今回は
二子山親方が大関の雅山として現役時代に
戦ったなかで横綱の強さを語る機会がありました
今回は元大関雅山である二子山親方が戦った経験から
横綱の強さについてどのように語っているのかを紹介します

二子山親方(元大関雅山)の相撲の出会い

二子山親方は、
3人兄弟の長男で、第2子。姉と妹がいます
小学生時代には空手やソフトボール、
バスケットボールに取り組んでいたが、
小学校6年時に担任の先生から「
大会で勝ったら、焼肉をいっぱい食べさせてあげるから」
と言われ水戸市の少年相撲大会に出場したところ
優勝したことで相撲に興味を持ち始めたということです。
きっかけは焼肉でした

水戸市立見川中学校時代は柔道部に在籍していたが、
柔道部の顧問の先生には直談判して相撲を続けさせてもらいました
中学1年の5月に出場した水戸市の相撲大会で3位に入り、
相撲の素質を発揮すると、この活躍が当時、水戸尾曽相撲道場を
主宰していた尾曽正人(武双山正士の父親)から認められ、
週1回、道場の土俵がある茨城県立水戸農業高等学校に通い、
尾曽の指導を受け実力をつけていきました

二子山親方のプロフィール

四股名 雅山 哲士
本名 竹内 雅人
愛称 マサト
20世紀最後の怪童
平成の新怪物
生年月日 1977年7月28日(47歳)
出身 茨城県水戸市
身長 187cm
体重 188kg
BMI 53.76
所属部屋 武蔵川部屋→藤島部屋
得意技 突き、押し、右四つ、叩き
成績

最高位 西大関

二子山親方の年収はいくら?現役時代と親方の給料も紹介

中学高校時代

中学3年時の全中では決勝で同学年の岡部新(玉乃島新)
に勝って優勝し、中学生横綱になりました
水戸農高に進学して、相撲一筋の生活に明け暮れます
高校では1年時に新人戦で優勝、3年時に宇佐大会で準優勝
という成績を残しました

大学時代の成績

明治大学相撲部から勧誘を受け、明大に進学
1997年(平成9年)9月の東日本学生相撲個人体重別選手権無差別級と
1998年(平成10年)4月の全日本大学選抜相撲宇和島大会で
それぞれ優勝して大学二冠を達成すると、
当時、中学時代からのライバル岡部のちの玉乃島が
東洋大学を2年で中退して入門していたを見て刺激を受け、
3年次の6月に中退して武蔵川部屋へ入門、同年7月場所に
幕下付出で初土俵を踏むという決断力が早かったのでした

入門後のスピード出世

入門後の成績


初土俵の1998年7月場所と翌9月場所の2場所連続で
全勝優勝を果たし11月場所では十両に昇進
同場所を12勝3敗で優勝、1999年1月場所は西十両筆頭で、
14勝1敗で優勝と、4場所連続優勝を果たしました
翌場所は9勝6敗で敢闘賞を受賞、初土俵から所要5場所での三賞受賞は
当時の最速記録となりました

現役在位が88場所中幕内在位期間が82場所と無給の時期がほぼありませんでした
三役在位が20場所で、関脇14場所、小結6場所

大関在位期間


2000年(平成12年)1月は新小結で優勝次点となる12勝3敗
3月場所は関脇で11勝4敗、5月場所は11勝4敗とし、34勝で
7月の名古屋場所では大関昇進を果たしました
初土俵から所要12場所での大関昇進は史上1位のスピード出世である

しかし、大関では勝ち越しが少なく、いきなりカド番で
本来の大関らしさを発揮できず
わずか8場所での陥落となってしまい、そこから復活できずに力士人生が終わってしまいました

二子山親方が語る横綱の強さ

当時の雅山が横綱の強さを語った相手とは白鵬でした
白鵬は優勝回須賀45回と;いう成績を残した大横綱であるが、
現在は弟子の不祥事で宮城野部屋は閉鎖となり、相撲協会から
現役時代の素行が悪いことから、ひらどしよりに落とされています。
伊勢ケ浜部屋の部屋付き親方として、現在は、こうしんの指導育成に
励んでいます

二子山親方が白鵬に感じたことは次のように述べています

足腰が抜群にいいことに加え、軟らかい。こちらがいくら
突いても、その力を吸収されてしまうんです。
これは一番やりにくい。
僕も相手の力を受け止める懐の深さが取りえでしたけど、
白鵬はその上をいっていますね。

白鵬は以前に、インタビューされた際には大横綱の双葉山の相撲を
理想に掲げていました。相手に先に攻めさせるようにみせて、
十分な体勢をつくってしまう。いわゆる「後の先」です。

後の先ごのせん 双葉山が得意とした理想の立ち合いです。

後の先(ごのせん)とは、剣術用語で相手が仕掛けてきた技に合わせて
掛ける技である
。別名カウンター、返し技,

後の先は、「後から動いて、先手を取る」とされ、相撲で言うならば、
立ち合いで、相手が先に立ったものの、こちらの攻撃を先に当てる
という状況になる。なお、横綱相撲と称されるものは、
相手の攻撃を受け止めてからの展開であるため、一番不利な「後の後」
から勝つこととなる。

相手より一瞬あとに立ちながら,あたったあとには先をとっている
という、相撲の立ち合いのことです。 出足が本物なら,一瞬先に
立った相手に対して,遅れて立ったほうが低くいい角度で入ることが
できるメリットがあるのです。
これがいわゆる横綱の相撲なのです

当時の雅山は、まさにこれにてこずっていたようで、

まさに、そんな軟らかさがありますよね。
白鵬の軟らかさは本当に独特で言葉で表現しづらい。
単に軟らかいだけではなく、その中に芯がある。
だから攻めに転じると、ものすごい圧力を感じます。

一方、朝青龍はスピードと力強さが武器。そして闘争心を
前面に押し出すタイプです。取組で制限時間前に仕切っている
時から相手をにらみつけてくる。僕はそういうのはイヤだったので、
仕切るタイミングをずらしていたんですけど、
なかなかうまくいきませんでしたね

それから、精神面ではモンゴル勢の強さの理由として日本人が
失いかけているハングリー精神をあげる人も多いということおに関しても、

二子山親方は、それは感じます。日本人全員がハングリー精神が
ないとは言いませんが、小さい頃から不自由なく生活して
高校や大学を経て入ってくる力士が多い。
モンゴルや外国人力士は、親のため、家族のために頑張りたいという
気持ちが強いですね。その差が出てしまっている面は否めません。
今の力士は若い衆でも携帯やゲームを持って遊べますから、
番付が低い時にはそういったものを取り上げて、
敢えてハングリーな状態をつくる工夫も必要かもしれませんね。

二子山親方はさらに、
朝青龍が出てきた頃、僕も含めて栃東さん、若の里さんなど
日本人でも対抗できる若手が何人もいました。
それなのに独走を許してしまったのは、本当に情けない話です。
現状の勢力図を見ても、白鵬が頭ひとつ飛び抜け、その後に
日馬富士が続いている状態です。
この2人と大関陣の実力差がありすぎた。
逆に大関と関脇、小結、前頭上位の差が正直、ほとんどありません。
プラスにとらえれば、大関になるチャンスは誰にでもある。
まずは今の大関陣を引きずり降ろすつもりで日本人力士には
奮起してほしいです。

雅山が横綱への対策は?

これは、雅山が朝青龍に勝った時の写真

雅山が白鵬や朝青龍の対戦でどのように対策をしていたかというと
モンゴル力士の弱点は、縦の引きに弱いということでした

横にいなしても粘っこくついてくるのに、縦に引くと意外と
あっさり落ちることが少なくない。僕も白鵬に勝った時は
バッと突いて、サッと引いて崩すパターンがほとんどでした。

ということで、雅山が横綱にとった対策は縦にひいて、バランスを崩して
一気に押し出すという特別ないなし方をしていたのです
雅山は朝青龍に金星を二つ獲得しています

二子山親方の食欲

また、雅山は増量で体重を増やして少しでも有利に戦えるように、
体重を185kgという巨漢力士として簡単には押し込まれない対策をしていました

現在、二子山部屋は、ユーチューブチャンネルで力士の食に関する動画を
多数出しているのですが、現役時代の二子山親方、元大関の雅山の食欲は
めちゃくちゃ食べていたようで、次のように話しています

肉だと1回で普通に4〜5キロは食べましたね。
最近の若い力士は小食なので、まだ僕のほうがよく食べる自信があります

体重を増やさないといけない時期は、まさに食事も稽古の一環で
食べ終わるまでは昼寝もできません。無理やり胃袋に詰め込んでいましたよ

二子山親方は太りすぎ!ダイエットの必要性を願うファンの気持ち

ということで、雅山の強さは現役時代の食欲にも大きく関係しているのでしょう
現役時代は183キロでしたが、さすがに今の体重は目標が、110キロ台。
適度に体を動かしながら、食事もセーブしているそうです

二子山親方が語る、横綱とは、現役時代に白鵬との戦いで実感した相手の力を
受け止める懐の深さと体の柔らかさ、そして後の先、ごのせん という、
大横綱の双葉山が得意とした理想の立ち合いでした。
相手より一瞬あとに立ちながら,あたったあとには先をとっている
という、相撲の立ち合い、これこそが横綱だと語っているのです

来年新横綱になるであろう、琴櫻や豊昇龍、大の里には、ごのせんを身に着けて
横綱になってほしいですね

最後までご視聴していただき,
ありがとうございました
あなたのコメントをいただけると嬉しいです

それでは失礼いたします

二子山親方と狼雅の注目のエピソード

三田大生の新番付予想!新十両昇進後の四股名やライバル草野との対決はいつ?