大の里の天敵は豊昇龍ではない!舞の海「相手がうますぎた」と語る意外な力士とは

大の里には、これまで豊昇龍という明確なライバルがいました。
しかし今場所——その構図が大きく揺らぎました。

ファンの間で「大の里に新たな天敵が生まれた」と話題になっているのですが、
その相手は豊昇龍ではありません。
むしろ、これまで名前が挙がることすらなかった“ある若手力士”です。

しかもその一番について、NHK解説者の舞の海秀平さんが
「大の里が悪かったわけではない。相手が良すぎた」
とまで言い切ったほど。

今回は、
・大の里の横綱ロード
・豊昇龍との関係がどう変わるのか
・そして突如現れた“新たな対抗馬”の正体
・その力士がなぜ大の里に最も相性が悪いのか
・大の里が取るべき対策

これらを徹底的に解説していきます。

豊昇龍ではない“真の天敵”とは誰なのか。
最後まで見れば、その理由がはっきりと分かります。

大の里の横綱までの過程

大の里は、入門からわずか4場所で新入幕を果たし、その後も破竹の勢いで番付を駆け上がってきました。押し相撲を軸に、立ち合いの圧力、上体の強さ、前に出続ける胆力。この三拍子が揃い、“新時代の怪物”とも呼ばれています。

ここまでの道のりを振り返れば、常に課題を即座に克服し、相手に研究されてもそのさらに上をいく。いわば「成長スピードそのもの」が大の里の強さの象徴です。

横綱候補として名前が挙がるのは当然であり、本人も毎場所安定して二桁白星を挙げ、優勝争いの常連となりつつあります。

ただし、横綱への道には必ず “乗り越えなければならない壁” が現れます。
その一つとして、ずっと取り上げられてきたのが豊昇龍です。

天敵は豊昇龍

これまで大の里の前に立ちふさがる存在として最も警戒されてきたのが横綱・豊昇龍。
立ち合いの鋭さ、瞬発力、そして相手が嫌がる攻めを的確に繰り出す技術。大の里の前に出る圧力を真正面から受けず、左右に揺さぶりながら崩していく取り口は“相性の悪さ”として語られてきました。

実際、高い身体能力と緻密な攻防を合わせ持つ豊昇龍は、大の里にとって
分かりやすい「天敵」とされました。
他には、隆の勝、伯桜鵬には2勝2敗で勝率は50%となっエいます。

しかし——今回の九州場所で、大相撲ファンの見方が一変します。

新たに、より厄介な相手が姿を現したのです。

新たな天敵現る

それが、義ノ富士でした。

2025年九州場所10日目、大の里が1歳下の義ノ富士に完敗した一番は、多くのファンの心に衝撃を与えました。
立ち合いでのかち上げで起こしきれず、左差しを許してしまった大の里。
そこから焦りが生まれ、後退したところを一気に押し出される。
義ノ富士はまわしを取らせないように低い体勢で頭をつけて一気に
大の里を土俵の外にはじき出しました
この相撲について、NHK大相撲解説者の舞の海秀平氏は次のように語っています。

「いくら強い横綱でも15日間のうちに二番ぐらいは攻め込まれて苦しい相撲はありますよね。当たった瞬間に露骨に引いたわけではないですからね。大の里というよりも義ノ富士が良すぎましたね」

舞の海氏が “義ノ富士が良すぎた” と強調したように、この一番は大の里のミスというより、義ノ富士が完璧だったと言えます。

ここで大の里陣営が最も恐れたのは、
義ノ富士の相撲が、大の里の弱点を突く“完全な理想形”だったこと。

つまり、大の里の天敵像が豊昇龍から義ノ富士へと更新された瞬間だったのです。

義ノ富士の成績と取り口

義ノ富士は入門当初から“とにかく負けない”タイプの力士として評価されてきました。四股の強さ、足腰の粘り、低い姿勢から伸びる推進力。派手さはないものの、相撲の基本を徹底的に磨き、土俵際の勝負強さはすでに幕内上位レベル。

九州場所6日目のちゅらのうみせんでは、
元大関・栃東の玉ノ井親方は、
義ノ富士は良い相撲を取ったね。美ノ海戦は突き放してから右を差し、
四つに組んで相手の動きを止めた。回り込みながら上手を取ると、
振り回すような形で寄り切った。

 まだ大銀杏を結えない入幕3場所目の若手だが、
取り口はしっかりしている。何より右四つの自分の形を
持っているところが良い。体も出来上がっているし、
伊勢ケ浜部屋は稽古相手にも恵まれている。
これからどんどん伸びていく逸材の1人。
上の力士にとっては怖い存在になってくるはずだ。

 ただ、押し込まれると、相撲が少し雑になる傾向が
あるので注意が必要だ。

と語っています

今回、大の里に勝った一番でも見せたように、
・左差しからの攻めの早さ
・密着してからの抜群の安定感
・前に出る圧力の強さ

このあたりは大の里の“立ち合いで圧倒して流れを作る相撲”と噛み合わない、非常に厄介な相性です。

さらに義ノ富士は、相手の動きを見極める冷静さも備えており、相手が焦った瞬間を逃しません。一度つかまれば最も嫌なタイプの力士。それが義ノ富士なのです。

大の里の対策は

では、大の里が今後義ノ富士を攻略するためには何が必要なのか。

ポイントは3つ。

① 立ち合いのかち上げの精度を上げること。
10日目は“起こしきれなかった”ことが全ての始まりでした。しっかり当たって攻めを遅らせれば、大の里ペースに持ち込める。

② 低い姿勢への対応。
義ノ富士の強みは“低く刺す”こと。大の里がしっかり右を差して前傾を保てれば、相手の左差しを封じることができます。

③ 後退せず押し切る覚悟。
義ノ富士は相手が少しでも下がると一気に距離を詰めます。後ろに下がらない相撲、半歩前への圧力が鍵になります。
立ち合いからの圧倒的な圧力を義の富士にかけていき、
攻め込まれる隙を与えることなく、前に出ていくことができれば
大の里の相撲が確実に取れるはずなので、せめきっていく相撲がとりたいですね

舞の海氏が言ったように「大の里が悪かったわけではない」。つまり、修正点は明確で、攻略の余地は十分にあるということ。

大の里にとって義ノ富士は新しい壁かもしれません。
しかし、この壁を乗り越えた時こそ、本当の意味で横綱への道が見えてくるはずです。

今後の大の里の相撲に注目していきましょう

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