力士が太る理由と食事回数は?1日のスケジュールも調査

力士が太る理由と方法は

街でお相撲さんを見かけるとどうしてあんな大きな体になるんだろうとか何を食べているとあんなに太るんだろうという疑問を持たれた方は多いと思います。

大相撲で平均体重を調べてみると昔と比べて徐々に現代人の食生活が変わり50年前と比べると力士の平均体重は30キロ増えて164kgにもなるのです。

引用元:https://spaia.jp/column/sumo/6254
力士はなぜあんなに太っているのか?その理由やどうやって太るのかについて調べてみました。

力士が太る理由とは?

大相撲では階級があって体重別に戦うのではなくて体が大きい力士と小柄な力士と体重には関係なく取り組みが決められているのです。仮に100キロの力士と200キロの力士でも戦うのですから身体が大きいほうが断然有利と言えます。

ただ、体重が大きくなりすぎてもよくないですね。
小錦のような巨漢の体重は284キロとびっくりするのですがあまり太りすぎてもスピードが落ちて素早い動きができなくなるのですが痩せすぎていると飛ばされてしまい相撲になりません。

引用元:https://search.yahoo.co.jp

だから小兵力士は平均体重になれるように食生活を変えて増量することには必死になって食べるのですね。だから力士が太る理由はただ一つ、「相撲に勝つため」なんです。

それでは小兵力士はどのようにして体を太らせて大きくするのでしょう。
具体的に力士名を二人あげて紹介します。

力士の太る方法1(舞の海の増量方法)

「技のデパート」「平成の牛若丸」と言われた舞の海も小柄で日大相撲部に入ったころの体重は70キロで一般の人と変わらなかったのですが、日大相撲部では130キロ越えの相撲部員が多くてそのころから体を大きくしないと相撲には勝てないと思い知らされたんです。

そこで食べて食べて食べまくったのでした。

朝はどんぶり飯を5杯。昼は学食で2人前を食べ、合宿所に戻る途中の立ち食いそば店でうどんを1杯。夜は再びどんぶり飯を5杯、寝る前には牛丼や弁当を詰め込んだ。授業の合間にはシュークリーム、喫茶店では生クリームたっぷりのウインナーコーヒーが定番。食後は腹が張り、歩くのはもちろん落とした物も拾えないほどだった。

新弟子検査で身長が足らなくて頭にシリコンを入れて合格したという話は有名ですが体重を増やすために涙ぐましい努力をしいたんですね。

舞の海は角界に入門後はさらに増量するために日本酒を飲みながら食べる量を増やして体重を増やすことに力を入れていて酒を飲んで酔う事より相撲に強くなりたい一心で増量に努力したのでした。体重70キロだったのが95キロにまで増量できたのです。
101キロが最高の体重でした。


引用元:https://middle-edge.jp/articles/yboOI

力士の太る方法2(宇良関の増量方法)

宇良の場合もやはり小兵力士のため、関西大学時代から個性的な増量方法をしています。
お金をかけずにどうやったら安く太ることができるか?ということで宇良が一番に挙げるのが「きな粉」でたんぱく質が豊富でプロテインに匹敵するらしく、次いで卵や鶏の胸肉が良いとかいかに安く体を大きくできるのかを大学時代から研究しているのです。

特に宇良関のおすすめの増量法は深夜のマクドナルドでダブルチーズバーガー1つでたんぱく質が40gも摂取することができるので間食もソーセージマフィンで補うことで入門当時の体重が100キロだったのが現在は143キロという事で小兵力士を卒業できたんです。

このように力士が太るためにいろんな工夫をしているんですね。これも稽古のうちとも言われます。

引用元:https://www.daily.co.jp

力士は太りすぎても良くない

相撲を取るにはある程度の体重が必要になることは確実ですがあまり体重が増えすぎてしまうとよくありません。

  1. 膝の怪我や足の怪我になりやすくなる
  2. 体が思うように動きにくくなり相手の素早い動きに振り回される

以上のようなデメリットを考えて増量をしなくてはなりません。

小兵力士は大きな力士に打ち勝つために宇良関や舞の海のように珍しい技で勝負したり、相手を翠富士のように振り回して肩透かしで勝つなど力士の持つ個性的な相撲で勝負します。

そういう相撲を見るのも私は大好きなんですが適度な体重管理が必要になります。

力士の食事回数

力士が一日に食べる食事の回数は朝の稽古の後に11時頃に1回と夕食が18時ごろの2回というようになっていて朝と昼が一緒なんですね。

激しい稽古の後の食事はお腹がペコペコなので食べる量もすごいです。どんぶり5杯くらい食べてしまうんです。
食事はちゃんこが基本で肉や野菜や魚というように栄養バランスがとてもよくて空腹に大量の食べ物が入るので吸収も良くて血肉になりやすいのです。

大きな体をつくるためにはお腹を減らしておいてたくさん食べるのがいいんです。
肉は鶏肉が多いようですがその理由は牛や豚は4本足で地面に手をついているので相撲の世界では「土がつく」という風に縁起が良くないと思われているからです。

力士が1日に2回の食事の理由

では力士はどうして1日に2回食になっているのでしょうか?
本来日本人は江戸時代のころは食事は1日2回でした。

これは庶民の生活が朝早くから働いて仕事が一段落するのが昼前で朝から昼までが働く時間という事になるんでしょう。
江戸時代の生活習慣は現在の力士のスケジュールと似ていたのかもしれませんね。

力士の食事がどうして1日2回なのか?
これは理由というよりもスケジュール的にごく自然に決まっているだけのこと

力士の生活が太るのに最適

ちゃんこ鍋は肉と魚、豊富な野菜が一度に取れて栄養バランスがとても良いのですが、他にはカレーや焼肉、ステーキ、ラーメンなども食べているようで相撲部屋では力士に飽きさせないような工夫もしているんですね。

一日の摂取カロリーは8000キロカロリで肉体労働する成人男性の2倍以上の高カロリーな食事をして体を大きくしているのです。

力士が太るメカニズムは相撲部屋での力士のスケジュールが太るためには好都合になっています。

朝稽古をして空腹の時間帯を長引かせる⇒昼ちゃんこを食べる⇒血糖値の上昇を高める⇒インスリンが分泌⇒脂肪となり蓄積

力士は運動して、食べて、寝て、また食べる⇒体重を増やすためには一番効率的なんです。
次に力士のスケジュールを詳しく紹介します。

力士の1日のスケジュール

力士の一日はどんなタイムスケジュールなのでしょうか?
ここには一例としてある相撲部屋の一日を紹介しますが

  1. 6時 力士は朝6時に起きてから土俵で朝稽古の支度をします。
  2. 7時 朝稽古は最初に四股とすり足で体を温めることから始まり、
    「申し合い」という総当たり戦と攻め手と受け手に分かれての「ぶつかり稽古」
    激しい稽古で汗をかき技を磨きます。
  3. 9時  関取稽古と言い、十両以上の力士たちが次々と「申し合い」をしていくので幕下以下の力士たちはそれを見て「見取稽古」と言い技や先輩の相撲をみて学びます。

    10;30 稽古終了 掃除や風呂の支度、昼ちゃんこの支度を始めます。

  4. 11時 昼ちゃんこは親方や関取衆が食べ始めて後片付けをします

  5. 14時 昼寝と休憩でこの昼寝が体を大きくづるために欠かせないのですが、
    稽古の疲れをとるために十分休みます。
  6. 16時 ちゃんこ番という食事係と相撲部屋の中のお掃除です。
  7. 18時 夜ちゃんこという夕食時間です。
    昼よりは少なめで済ませます。
  8. 19:30 休憩時間で買い物や休憩など
  9. 23時 消灯時間で明日に備えて早めに寝ます

このように朝はしっかりと稽古をして午後は休憩します。

力士はただの肥満とは違う

このように力士は強くなるため勝つためにどんどん食べるのですがただのおデブとは全く違うんです。それは力士の身体は高血圧や心疾患の原因になる内臓脂肪は少なくて皮下脂肪が多いということです。

力士の1日のスケジュール自体が太りやすい生活になっているのです。
激しい相撲の稽古で汗をかき脂肪を燃やしていることと筋肉質の身体がデブとはぜんぜん違うのです。

まとめ

力士が太る理由は体を大きくして相撲に勝つためでした。
食事の回数はスケジュール的にも2回ですね。
特に食事が1日に2回になったのも理由はなくてタイムスケジュールを見ても食事回数は2回が一番良いという事です。

スケジュールは力士の自由時間も含めて午前と午後でオンとオフが
わかりやすく決められています。

最後までお読みいただきありがとうございました。