はじめに
大相撲ファンの間でよく話題になるのが、兄弟力士である 英乃海(木瀬部屋)と 翔猿(追手風部屋)の「似ていない」問題。
同じ家庭で育ち、同じスポーツを選んだ二人なのに、土俵での姿はまるで正反対。
「なぜここまで違って見えるのか?」
この記事では、二人のプロフィールや性格、相撲スタイルを比較しながら、兄弟なのに似ていない理由を詳しく掘り下げていきます。

引用元:https://www.instagram.com/p/BhI2e5Ug7iw/?hl=ja
英乃海と翔猿 ― プロフィールを比べてみる
- 英乃海(兄):1989年生まれ、身長185cm・体重150kg超。大型力士らしい安定感が武器。
- 翔猿(弟):1992年生まれ、身長170cm前後・体重130kg前後。
- 小兵ながらスピードとテクニックが持ち味。
幼少期から二人は同じく相撲を志しましたが、
英乃海はがっしりとした体格を生かした正攻法の押し相撲を
得意とするのに対し、
翔猿は小兵力士ならではのスピードと技巧を武器とするタイプ。
こうして並べてみると、まず目につくのが「体格差」です。すでにこの時点で「兄弟なのに似ていない」と感じるのも納得です。
英乃海 拓也(ひでのうみ たくや)
| 所属部屋 | 木瀬 |
|---|---|
| 本名 | 岩崎 拓也 |
| しこ名履歴 | 岩崎 → 英乃海 |
| 生年月日 | 平成元年6月11日(36歳) |
| 出身地 | 東京都江戸川区 |
| 身長 | 185.0cm |
| 体重 | 158.0kg |
| 得意技 | 右四つ・寄り |
| 初土俵 | 平成二十四年五月場所 |
| 新十両 | 平成二十六年十一月場所 |
| 新入幕 | 平成二十七年七月場所 |
翔猿 正也(とびざる まさや)
| 所属部屋 | 追手風 |
|---|---|
| 本名 | 岩崎 正也 |
| しこ名履歴 | 岩崎 → 翔猿 |
| 生年月日 | 平成4年4月24日(33歳) |
| 出身地 | 東京都江戸川区 |
| 身長 | 173.0cm |
| 体重 | 137.0kg |
| 得意技 | 押し |
| 初土俵 | 平成二十七年一月場所 |
| 新十両 | 平成二十九年七月場所 |
| 新入幕 | 令和二年九月場所 |

引用元:https://yumeijinhensachi.com/archives/964165#index_id1
成長期から違っていた身長と体格の推移
英乃海は中学・高校の頃から大きな体格に恵まれ、稽古場でも「押せば強い」と評価されてきました。大学相撲を経てさらに体を大きくし、重量級力士として土俵に立っています。
一方の翔猿は、成長期でも身長が伸びきらず、小兵の枠に入りました。体格的には不利ですが、その分「スピード」「工夫」で勝負する力士へと成長。ここが兄弟の決定的な分岐点になりました。
性格の違いが相撲にも影響
- 英乃海は落ち着きがあり、冷静沈着。土俵上でも無理をせず堅実な取り口を見せます。
- 翔猿は明るく人懐っこい性格。仕切りのときから表情豊かで、勝った後のガッツポーズも印象的です。
この性格の違いが、そのまま相撲スタイルにも表れています。

趣味やスポーツ経験の違い
英乃海は音楽や映画など、静かに楽しむ趣味を持っています。体づくりの面でも堅実で、規則正しい生活を大事にしています。
翔猿は運動全般が好きで、学生時代には野球やバスケットボールも経験。相撲以外にも体を動かすことが好きで、兄に比べると活動的で社交的です。
取り口の違いは「真逆」
- 英乃海:正攻法の押し相撲。重量感を生かし、じっくり寄り切るスタイル。
- 翔猿:スピード相撲。相手の懐に飛び込み、動き回って翻弄するスタイル。
観客から見ると、この違いこそ「似ていない」と感じる最大のポイントです。
📸 画像提案:英乃海の寄り切りシーンと翔猿の素早い出足のシーンを対比
実は似ている部分もある
兄弟らしさももちろんあります。
- 稽古に真剣に取り組む姿勢
- 相撲に対する情熱と努力
- 学生相撲から注目を集めてきた経歴
つまり、土俵に上がる前の「努力家」という共通点は、やはり兄弟の証と言えるでしょう。

似ていない最大の理由とは?
結論はシンプルで、「体格差と相撲スタイルの違い」が最大の理由です。
大柄の英乃海には「押して寄る」戦い方が合い、小兵の翔猿には「動いて翻弄する」戦い方しか選択肢がありませんでした。この必然的な分岐こそが、兄弟なのに似ていないと感じる最大の理由なのです。
性格の違いも、この体格差から派生した部分が大きいとも考えられます。
まとめ
英乃海と翔猿は兄弟でありながら、
- 体格
- 性格
- 取り口
この三つが大きく違うため「似ていない」と言われます。
ただし、努力家で真剣に相撲に向き合う姿勢は確かに共通しており、そこに兄弟としての絆が見えるのも事実。
「似ていない兄弟」だからこそ、二人を見比べる楽しみがファンにはあります。これからもそれぞれの個性を活かして、土俵を盛り上げてくれることでしょう。
