黒田朝日のマラソン記録と箱根駅伝走歴!父・将由の職業と陸上血統

はじめに:新時代を象徴するランナー・黒田朝日

2020年代後半の大学駅伝界で、もっとも注目度が高いランナーのひとりが黒田朝日(くろだ・あさひ)です。青山学院大学のエースとして活躍し、箱根駅伝では2区を任されて“7人抜き”を連発。さらにマラソンにも挑戦し、学生新記録を樹立するなどロードでも存在感を発揮しました。

本記事では、黒田朝日のプロフィールや箱根駅伝での実績、大学時代のトラック・ロード競技での活躍を詳しく紹介します。そして最後に、父・将由さんの箱根駅伝出場歴や職業にも触れ、親子二代にわたる陸上血統の強さを探っていきます。


黒田朝日のプロフィール

引用元:https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/151184?gallery=2

  • 生年月日:2004年3月10日(2025年時点で21歳)
  • 出身地:岡山県岡山市
  • 身長:166cm
  • 体重:52kg
  • 出身高校:岡山県立玉野光南高等学校
  • 大学:青山学院大学・陸上競技部(長距離ブロック)
  • 進路:2026年春からGMOインターネットグループ陸上部に加入予定

兄弟も陸上選手で、弟の然(もゆる)も青山学院大陸上部で、妹の六花(りっか)は仙台育英学園高等学校で、走力を持つ陸上一家。すでに学生時代から“血統”が注目されています。


箱根駅伝での活躍

引用元:https://number.bunshun.jp/articles/-/860244?page=1

第100回箱根駅伝(2024年)

黒田朝日が全国区の知名度を得たのは、2024年の第100回箱根駅伝でした。
エース区間と呼ばれる2区を任され、9位で襷を受け取ると、持ち前のロングスパート力で一気に前をとらえ、2位まで浮上する7人抜きを演じました。

タイムは1時間6分7秒で区間1位。青山学院大に勢いを与える走りで、駅伝ファンを沸かせました。

第101回箱根駅伝(2025年)

翌年の第101回大会でも2区を任され、10位で受け取った襷を3位へと押し上げる再びの7人抜き
タイムは1時間5分44秒と、自身の前年記録を大幅に更新しました。

この記録は歴代でも屈指の好タイムであり、2区区間賞こそリチャード・エティーリ(東京国際大学)に譲ったものの、黒田の安定した強さを証明しました。

「2年連続で順位を7つ押し上げる」―これは単なる偶然ではなく、冷静な自己管理能力と勝負強さが備わっている証です。実況では「黒田が12位」と誤認される場面もありましたが、それほどに集団を次々と抜いていく走りは視聴者に強烈な印象を残しました。


大学時代のトラック・ロード競技での記録

トラック種目

  • 5000m:13分29秒56(2024年6月2日、第314回日本体育大学長距離競技会 男子NCG 5000m 1組)
  • 10000m:27分49秒60(2024年11月23日、GMOインターネットグループpresents MARCH対抗戦2024 第4組)

いずれも世界レベルの記録には及ばないものの、日本の学生長距離ランナーとしてはトップクラス。トラックでも安定した実績を残しつつ、ロードで真価を発揮するタイプといえるでしょう。

ロード・マラソン

引用元:https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/162712

2025年2月24日に挑戦した大阪マラソンで、黒田朝日は学生ランナーとして歴史的快挙を成し遂げます。
結果は2時間06分05秒。これは2月2日の別府大分毎日マラソンで若林宏樹(青学大)が出した学生記録を塗り替えたのです。総合6位、日本人3位に入る堂々たる成績でした。

この記録により、黒田は「学生駅伝のスター」から「世界に挑戦できるロードランナー」へと評価を一気に高めました。


走りの特徴と強み

黒田朝日の走りには、以下のような特徴があります。

  1. 追い上げ力
     箱根駅伝で2年連続7人抜きを達成したように、集団を一気に抜いていく勝負強さがある。
  2. 安定感
     どんな展開でも崩れにくく、イーブンペースで押し切る力が強い。
  3. ロード適性
     マラソン学生新記録に象徴されるように、長い距離でこそ真価を発揮。
  4. 精神的タフネス
     実況や順位誤認といった“外乱”にも動じず、冷静に走りを進める強さがある。

2026年以降の展望

2026年の箱根駅伝でも、エース区間の2区起用が有力視されています。過去2大会のように大逆転劇を再び演じれば、青学の総合優勝に直結する可能性は高いでしょう。

また、マラソンで2時間06分05秒を記録したことから、日本代表入りや世界大会への挑戦も現実味を帯びています。社会人になればニューイヤー駅伝での活躍も期待され、今後10年を背負う存在になると見られます。


父・黒田将由の経歴と職業

引用元:https://number.bunshun.jp/articles/-/860244?page=3

法政大時代に箱根駅伝を3度走った父・将由さん。現役時代は派手な金髪とサングラスも話題になりました。右から4人目です、

最後に、黒田朝日の父・黒田将由(まさよし)さんについて触れておきましょう。

  • 法政大学陸上競技部出身
  • 箱根駅伝には3度出場し、オレンジ旋風を巻き起こした名ランナー
  • 現在の職業については公式に明かされていませんが、OBとして駅伝界とのつながりを持ち続けています

黒田朝日は「父に陸上を強制されたことはない」と語っていますが、父親が名ランナーだったという事実は間違いなく大きな影響を与えています。陸上への自然な親しみや、努力を惜しまない姿勢は父親譲りといえるでしょう。


まとめ:父子二代に受け継がれる陸上血統

黒田朝日は、青山学院大のエースとして箱根駅伝で歴史的な走りを見せ、マラソンでも学生記録を更新した稀有な存在です。

その背景には、父・将由さんという法政大学時代の名ランナーの存在がありました。父子二代にわたる陸上の血統と、その中で育まれた精神力と走力。

2026年以降、黒田朝日がどこまで記録を伸ばし、駅伝・マラソン界を牽引していくのか。ファンの期待は高まるばかりです。